高校時代の合宿、出席名簿の人数が毎日1人多かった話

約3分
高校時代の合宿、出席名簿の人数が毎日1人多かった話
目次
  1. 合宿の概要
  2. 初日の出席確認
  3. 翌日以降
  4. 同期との確認
  5. 引率教員に連絡を取った
  6. その後
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Wさん(仮名・36歳男性・会社員)から届いた話。20年前、高校時代の運動部の合宿で、毎朝の出席確認の人数が、実際の参加人数より1人多くカウントされていた経緯。

管理人としては、20年前の話なので記憶の取り扱いに気を使ったが、当時の同期数名とのLINEでのやり取りで複数証言が取れたので、グループ記憶の話として記録した。

合宿の概要

Wさんが当時所属していたのは、地方の県立高校の運動部。3泊4日の夏合宿で、東日本某県の山間部にある民宿に泊まった。参加者は部員十五人、引率教員一人、合計十六人。

初日は移動と練習。夕食後、引率教員が部員全員を広間に集めて、出席確認を行った。教員が名前を呼んで、部員が返事をする形式。

初日の出席確認

名簿は教員が作成したもので、部員十五人の名前が書かれていた。名前を呼んでいくと、十五人全員が返事をした。問題なく終わった。

次に、教員はその場の人数を目視で数えた。「一人、二人、三人……」と指差し確認していった。十六人いた。

教員は「あれ?」と言って、もう一度数え直した。やはり十六人いた。教員自身を含めると十七人。引率教員は別に数えていたので、部員側のカウントが十六人ということ。

教員は名簿をもう一度確認して「一人多いな」とつぶやいた。部員たちはその時、特に気にしていなかった。「数え間違いだろう」というその場の空気で流れた。

翌日以降

翌朝、朝食前の集合で、教員はまた人数を数えた。十六人。名簿の名前を呼ぶと、十五人が返事をした。誰がいないわけでもなく、全員が広間にいた。

3日目の朝、4日目の朝も、同じ状態が続いた。教員は3日目の時点で、名簿外の人数を確認するために、部員に「自分の隣の人を確認して、知らない人がいないか言ってくれ」と頼んだ。部員全員が「知らない人はいない」と答えた。

教員は最終日の朝に「数え方が変なのかもしれないな」と言って、それ以上は追求しなかった。

同期との確認

Wさんは去年、当時の同期数名とLINEでこの合宿の話をした。きっかけは、同期の1人が同じ民宿に家族旅行で泊まったという連絡だった。

同期4人とのやり取りの中で、3人が「あの合宿、人数おかしかったよな」と覚えていた。残り1人は「そんなことあったっけ?」と覚えていなかった。

覚えていた3人の中で、人数が1人多かった、という記憶は一致していた。誰が「多かった1人」だったかは、誰も特定していなかった。広間にいた人数として「1人多い」という結論だけが共有されていた。

引率教員に連絡を取った

当時の引率教員(現在50代後半・別の高校に転任)に、Wさんは去年、教員のFacebook経由で連絡を取った。教員はWさんを覚えていて、合宿のことも覚えていた。

教員も「あの合宿は人数がおかしかった。記憶間違いかと最初は思っていたが、最終日まで続いたので、間違いではなかったと思う」と答えた。「報告は上げなかった。生徒に怖がらせる材料にしたくなかったし、自分の中でも整理がついていなかった」というのが教員の説明。

その後

同じ運動部は、20年経った現在も同じ民宿で夏合宿を続けている。後輩から「合宿で人数おかしい」という話を聞いた記憶は、Wさんも同期も無い。Wさんたちの代だけの現象だったのか、それとも他の代でも起きていて誰も話していないのかは、分からない。

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