祖母の家の納屋、叔父が突然『開けるな』と言い出した話

約3分
祖母の家の納屋、叔父が突然『開けるな』と言い出した話
目次
  1. 祖母の家
  2. 七回忌で帰省
  3. 叔父の説明
  4. 従兄弟に聞いた
  5. その後
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Tさん(仮名・38歳男性・会社員)から届いた話。母方の祖母の家の納屋について、十年以上ぶりに訪れた七回忌で、叔父から急に出た禁止事項の話。

管理人としては、田舎の家の納屋・蔵・倉庫に関する話は、家族の中で何代も口伝されている類のものが多く、今回もそのパターンだった。

祖母の家

Tさんの母方の祖母は、東北地方の小さな町に住んでいた。築70年以上の木造家屋で、母屋の他に納屋が1棟、敷地の奥にある。

祖母は10年前に亡くなった。家屋は、Tさんの叔父(母の弟・60代)が相続して管理している。叔父も同じ町に住んでいて、月に何度か様子を見に行っている。

Tさん自身は、子供の頃に夏休みのたびに祖母の家に泊まりに行っていた。納屋にも普通に出入りしていた記憶がある。古い農具や、季節の道具が雑然と置かれている、よくある田舎の納屋だった。

七回忌で帰省

祖父の七回忌で、Tさんは10年ぶりに祖母の家を訪れた。法要は母屋で済ませた後、親族数名で家の周辺を歩いて、子供の頃の話などをしていた。

納屋の前を通った時、Tさんは何気なく「中、見てもいい?」と叔父に聞いた。子供の頃に遊んでいた記憶があったので、懐かしさで覗くつもりだった。

叔父は、その瞬間に表情を変えた。「あの納屋は、開けないでくれ」と、強い口調で言った。

叔父の説明

Tさんが理由を聞くと、叔父は黙った。しばらく考えてから「俺が決めたことだ」と言った。それ以上の説明は無かった。

同行していた母(叔父の姉)も、その場では何も言わなかった。後で母に聞いても「弟がそう言うなら、そうしておいた方がいい」と答えただけ。

Tさんは、子供の頃に納屋に普通に出入りしていたことを覚えている。その時には、家族の誰も「開けるな」と言わなかった。何かが変わったのは、祖母の死後のどこかの時点だ、ということになる。

従兄弟に聞いた

翌日、Tさんは従兄弟(叔父の息子・35歳)に、東京駅まで送ってもらう車内で、納屋の話を聞いた。

従兄弟は「親父が、祖母さんの遺品整理の時に何かを納屋にしまった、とは聞いてる」と話した。具体的に何かは聞いていない。それ以来、納屋には誰も入っていない。鍵も新しく掛け替えたらしい。

従兄弟自身も「親父が開けるなと言うなら、開けない」というスタンス。Tさんもそれに従って、納屋の中身を確認しないまま帰京した。

その後

七回忌から半年経つが、Tさんは特に追加の情報を集めていない。叔父に再度聞くつもりもない。

「開けてみたい気持ちはあるが、母方の家のことなので、母と叔父の判断に従う」というのが現在のスタンス。納屋の中に何があるかは、Tさんは知らないまま、たぶん今後も知らないままになる。

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