諏訪湖サービスエリアの公衆電話、深夜にだけ鳴る話

約3分
諏訪湖サービスエリアの公衆電話、深夜にだけ鳴る話
目次
  1. 諏訪湖SAの公衆電話
  2. 同業者から聞いた話
  3. Yさんが聞いた1回
  4. 共同体の中の話
共有: X LINE

Yさん(仮名・48歳男性・長距離トラック運転手)から届いた話。中央自動車道下り・諏訪湖サービスエリアの公衆電話が、深夜2時から3時の間に鳴ることがある、という同業者間で共有されている話。

管理人としては、長距離運転手の方からの投稿は、職業共同体の中で口伝されている話を含むことが多く、今回もそのパターンだった。

諏訪湖SAの公衆電話

中央道下りの諏訪湖SAは、長野県岡谷市側にある。展望デッキから諏訪湖が見える、有名な休憩所。

建物の外側、トイレ棟の脇に公衆電話が1台ある。緑色のNTTの電話ボックスではなく、壁に直接設置された旧式の公衆電話。今では使う人をほとんど見ない。

Yさんは関東―関西を週3往復している。諏訪湖SAは、深夜の休憩ポイントとして月に何度も使う。

同業者から聞いた話

5年ほど前、Yさんが諏訪湖SAで仮眠を取っていた時、別の運転手(顔見知りの先輩、当時60代)から、その公衆電話の話を聞いた。

先輩によれば、深夜2時から3時の間に、その公衆電話が鳴ることがある。受話器を取ると、何も聞こえない。雑音もない、完全な無音。10秒ほどで切れる。

先輩は3回経験したと言った。1回目は不思議に思って取った、2回目は同業者から話を聞いた後だったので意識していた、3回目は仲間と話していた時に2人で聞いた。

先輩の話を聞いた後、Yさんも何度か諏訪湖SAで深夜帯に意識して聞いていたが、最初の数年は鳴らなかった。

Yさんが聞いた1回

3年前の冬、Yさんは1度だけ聞いた。

午前2時半過ぎ、車外で煙草を吸っていた時、トイレ棟の脇から電話の音がした。古い電話特有の、機械的なベル音。3回鳴って止んだ。

Yさんは受話器に近づかなかった。先輩の話を思い出して、取らなかった。

翌日、別の同業者にこの話をすると、その人も「俺も1回聞いた」と言った。受話器を取って無音だった、という、先輩と同じパターンの体験だった。

共同体の中の話

長距離運転手の間では、諏訪湖SAの公衆電話の話は、知っている人は知っている、という程度には共有されている。場所柄、深夜に通る運転手が多いこと、公衆電話が今では珍しいことが、話が残っている理由だろう、というのがYさんの分析。

原因については、誰も知らない。NTTに問い合わせた人もいない。SAの運営会社が知っているかも分からない。

Yさんは「取るな、とは言わない。けど、取って何かあった話も聞いたことがない」と話していた。

こっちにも、もうひとつ

娘の絵に毎回出てくる、家族にいない女性の話

次の話を読む →