封鎖された童学寺トンネルを夜に覗いたら、奥に人影が立っていて、撮った写真が全員のスマホから消えた話

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封鎖された童学寺トンネルを夜に覗いたら、奥に人影が立っていて、撮った写真が全員のスマホから消えた話
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Mさん(仮名・26歳女性)から、サイトのフォーム経由で届いた話。学生の頃に地元で体験したことで、場所は徳島の童学寺トンネル。仮名で、細かい時期はぼかしてほしいとのことだった。

私が育ったのは、徳島の山あいの町です。

高校を出てからも、しばらく地元に残っていました。同級生の何人かも、まだ近くに住んでいて、たまに集まる。

その日は、地元の友人三人と、夜にドライブをしていました。みんな二十歳を少し過ぎたくらいの頃です。

特に行く当てがあったわけじゃありません。コンビニで飲み物を買って、車で適当に走っていただけ。

運転していたのは、友人の男の子でした。私と、もう一人の女の子が後ろ、助手席にもう一人。四人です。

夜の十一時を回った頃、誰かが、童学寺トンネルに行ってみようと言い出しました。

地元では、ちょっと知られた場所です。今のトンネルとは別に、古い旧道のトンネルがあって、そっちが出るらしい、と。

旧道のほうは、もう何年も前に封鎖されています。入口がコンクリートの壁で塞がれていて、車も人も通れない。

なぜ出ると言われているのかは、私もよく知りません。色々な噂は聞いたけど、どれも本当かどうか分からない話でした。

車を、新しいトンネルの手前で停めました。そこから旧道の入口までは、歩いてすぐ。

夜の山道は、街灯もほとんどない。みんなスマホのライトをつけて、足元を照らしながら歩きました。

旧トンネルの入口は、すぐに見つかった。

塞がれた壁は、思っていたより低かった。上のほうに、三十センチくらいの隙間が空いていて、その奥が真っ暗になっています。

友人の一人が、面白がって、その隙間にスマホを近づけました。中を照らしてみよう、と。

私も横から、隙間をのぞき込みました。

ライトの光は、そんなに奥までは届きません。それでも、トンネルの内側の、湿ったコンクリートの壁が、ぼんやり見えました。

光の届くぎりぎりのところ。奥のほうに、人が一人、立っているように見えました。

こちらを向いているのか、背を向けているのかは分かりません。ただ、縦に細長い影が、そこにありました。

見間違いだと思った。封鎖された旧道に、人がいるわけがない。

友人の一人が、写真を撮ろう、と言いました。スマホを隙間に当てて、奥に向けて、何枚かシャッターを切ったんです。

私も、自分のスマホで撮りました。フラッシュをたいて、二、三枚。

その場で確認したら、写真は全部、真っ黒でした。

ライトで照らしていたはずの壁も、奥の影も、何も写っていない。ただ黒いだけの画像が、何枚も並んでいました。

フラッシュが反射しなかったのかな、と、その時は思いました。誰かが、もう帰ろう、と言って、私たちは車に戻りました。

帰り道は、わりと普通だった。怖い、というより、変な写真しか撮れなかったね、くらいの話をしていた気がします。

その夜は、それで終わり。

おかしいと気づいたのは、何日か経ってからでした。

後ろに座っていた女の子から、連絡が来たんです。あの夜の写真、なくなってない、と。

私は、自分のスマホのカメラロールを開きました。

あの日撮った写真だけが、一枚も残っていませんでした。前の日の写真も、次の日の写真も、ちゃんとある。あの夜の分だけ、ぽっかり抜けている。

真っ黒だった画像も、その前にコンビニで撮った何でもない写真も、全部。

念のため、ほかの三人にも聞いてみました。

運転していた子も、助手席の子も、同じでした。あの夜にスマホで撮った写真だけが、四人とも、きれいに消えている。

誰かが消したわけじゃありません。私たちは、その夜の写真をどこにも送っていないし、共有もしていない。

今でも、よく分からないんです。スマホの不具合だったのか、何かの拍子に消えてしまったのか。

ただ、四人全員の、その日撮った分だけが消えていた、というのは、どう考えてもおかしい。

あのトンネルには、あれから一度も行っていません。

こっちにも、もうひとつ

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