スマホのメモ帳に、書いた覚えのない予定が残っていた話

約3分
スマホのメモ帳に、書いた覚えのない予定が残っていた話
目次
  1. ある朝、スマホのメモを開いた
  2. 覚えのない予定
  3. メモの更新時刻、深夜3時
  4. ITエンジニアとして、技術的に検証
  5. ボイスメモを録音して検証
  6. 一致しない部分
  7. メモは削除、機能はオフに
  8. 追加で聞いた話
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Qさん(仮名・31歳男性・広島県のSE)から届いた話。ある朝、スマホのメモ帳を開いた時、書いた覚えのない予定が記録されていた経緯。

ある朝、スマホのメモを開いた

Qさんは、システムエンジニア、一人暮らし。スマホのメモ帳アプリは、仕事のタスクや買い物リストの記録に使っていた。
ある朝、Qさんが起きてスマホを見ると、メモ帳に新しいエントリが追加されていた。タイトル『明後日、3時、墓地の前』。

覚えのない予定

Qさんは、そんな予定を入れた覚えがなかった。最寄りに墓地はあるが、訪れる用事はない。
「最初は、寝ぼけている時に何か触ったかな、と思いました。でも、文字を打った記憶もなく、そもそも私のスマホは指紋認証で、寝ている間にロック解除できる構造じゃない」

メモの更新時刻、深夜3時

Qさんが、メモのタイムスタンプを確認した。更新時刻は深夜3時前後。Qさんはその時間、間違いなく眠っていた。
「寝言で何かしゃべったのが、Siriに拾われたのかな、と。でも、Siriで音声メモを保存する設定はオフにしていました」

ITエンジニアとして、技術的に検証

Qさんは仕事柄、スマホの設定を細かく検証した。
結果、iPhoneの『指紋認証+音声起動』の組み合わせで、特定の条件下では、画面を見ないままメモ追加が可能、という設定が見つかった。Qさんが意識せずに、寝言で音声起動のフレーズを話していた可能性が浮上。

ボイスメモを録音して検証

Qさんは翌週、スマホの別アプリで自分の睡眠中の音を録音した。
結果、深夜2時半頃、Qさんは確かに、何かをぼそぼそ話していた。録音を再生したが、『明後日、3時、墓地の前』という言葉ははっきり聞こえなかった。

一致しない部分

Qさんが録音で聞き取れたのは、『明日』『時間』『前』という単語の断片。メモに残された『明後日、3時、墓地の前』とは、一部しか一致しない。
「Siriの音声認識が、聞こえなかった部分を、文脈で補完してメモに残した可能性があります。でも、なぜ『墓地』という単語が出てきたかは、分かりません」

メモは削除、機能はオフに

Qさんはメモを削除、Siriの音声起動機能を完全にオフにした。それ以降、メモに身に覚えのない記録は残っていない。
「技術的な原因は概ね分かりました。ただ、自分が寝言で『墓地』と言っていたかもしれない、という方が、今は気持ち悪いです」

追加で聞いた話

取材のあと、Qさんが大学時代の知人(心理学を専攻していた友人)に相談した結果も、追加で送ってくれた。
「『睡眠中の夢の内容が、本人の意識下にある単語と結びついてアウトプットされることはある』と言われたそうです。ただし『見たことも考えたこともない単語』が出るパターンは、研究上は稀である、と」

知人は、Qさんに直近の生活で『墓地』に関連する刺激がなかったか聞いてきた。
「思い返すと、半年前に祖父が亡くなって、葬儀で墓地に行きました。その時の記憶が残っていた可能性は、ゼロではないです、と。ただ、なぜ半年経った深夜に出てきたかは、説明できないと」

Qさんが気にしていたのは、メモのタイトルが『明後日、3時、墓地の前』と未来形だったこと。
「半年前の記憶のフラッシュバックなら、過去形になるはず。『明後日』という単語が出てきた理由は、知人にも分かりませんでした」

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