冷蔵庫の卵パックに、家族の誰も書いた覚えがない付箋が貼られていた話
Iさん(仮名・34歳女性・栃木県の主婦)から届いた話。朝食準備で冷蔵庫を開けた時、卵パックの蓋に手書きの付箋が貼られていた経緯。家族3人とも書いた覚えがない。
朝の冷蔵庫
Iさんは栃木県内のマンションに、夫と小学2年生の息子と3人で暮らしている。築12年の3LDK、家族構成は数年変わらず。
朝7時頃、Iさんが朝食準備で冷蔵庫を開けた時、ドアポケットの卵パックの上に、黄色い付箋が貼られていた。
付箋の内容
付箋には『明日6時 起きる』と手書きで書かれていた。
「青いボールペン、楷書、几帳面な字。私の字ではない。夫の字でもない。息子はまだひらがなと簡単な漢字しか書けないので、息子の字でもない」
Iさんは、卵パックを手に取って、付箋を確認した。粘着面はしっかりついていて、はがすときに少し抵抗があった。前日からそこに貼られていた、と判断できる粘着具合だった。
夫と息子に確認
朝食の席で、Iさんは夫と息子に付箋を見せた。
夫は「俺じゃないよ」と即答。「『明日6時 起きる』なら、出張前夜に書くかもだけど、来週まで出張ないし、字も俺のじゃない」
息子は「ぼくのじゃない、漢字書けないもん」と答えた。確かに息子はまだ『起』の字は習っていない。
付箋自体は家にあるもの
付箋の色と形は、Iさんが普段使っている家庭用の文房具と同じだった。
「ダイソーで買った、付箋セットの中の黄色いやつ。我が家には他に同じシリーズの付箋が、リビングの引き出しに入っています」
つまり、家にある付箋を、家にあるボールペンで誰かが書いて、家の冷蔵庫の中に貼った、ということになる。
翌朝6時、何が起きるか
付箋に書かれた『明日6時』を、Iさんは『この付箋を見つけた翌日』と解釈した。
「私は普段、6時半に起きます。夫は6時、息子は7時。なので、6時に起きるのは、夫の通常起床時刻なんです」
夫に「明日6時にいつも通り起きるんだよね」と確認すると、夫は「いつも通り。何か待ち合わせがあるわけでもない」と答えた。
Iさんは念のため、翌朝6時にアラームをセットして、夫が起きるのを観察した。
翌朝、特に何も起きなかった
翌朝6時、夫はいつも通り起きて、いつも通り朝食を食べて、いつも通り出勤した。
特別な来訪者もなく、電話もかかってこず、変わったことは何も起きなかった。
「夫の通勤途中で事故、というのも、心配しましたが、いつも通り出社して、いつも通り定時退社しました。何も起きないまま、その日は普通に終わりました」
付箋は引き出しに保管
Iさんは、付箋を捨てずに、リビングの引き出しに保管している。
「念のため、です。同じ字で2枚目の付箋が出てきた時に、比較できるように。今のところ、2枚目は出ていません」
夫は「気にしすぎ」と笑っているが、息子は付箋を見て『きれいな字だね』と言ったらしい。
「息子の反応が、子供らしくて、少し救われました。私自身は、付箋を見るたびに、誰の字なんだろう、と考えてしまいます」