娘が描く家族の絵に、家で飼っていない犬が毎回いる話
目次
Mさん(仮名・35歳女性・大阪府の専業主婦)から届いた話。5歳の娘が描く家族の絵に、毎回、家で飼っていない柴犬が描き込まれる経緯。
娘の絵、家族構成は正確
Mさんには5歳の娘がひとり。夫はサラリーマン、家族3人で大阪府内の戸建てに住んでいる。新築入居から8年。
娘は絵が好きで、保育園から持ち帰る作品の多くが、家族3人の絵。お母さん、お父さん、自分の3人を、画用紙の真ん中に並べて描く。
4歳の頃から、4人目が増えた
娘が4歳になった頃から、家族3人の隣に、もう一人が描かれるようになった。正確には、もう『一匹』。
柴犬。茶色い犬。家族3人の足元に、丸まって座っている。
「最初は、娘の想像上の友達か何かだと思いました。子どもがいない動物を描くのは、よくあることだと」
半年で、絵は20枚以上
それから半年で、娘は同じ構図の絵を20枚以上描いた。家族3人と、柴犬。位置は毎回、家族の足元。色も、茶色で統一。
「絵本やテレビで犬が出てくる場面を見ても、娘は特に反応しない。柴犬を描く理由を聞いても、『この犬は、ずっといるよ』としか言わない」
ある日、娘がリビングを指す
ある日、娘がリビングのソファの足元を指して言った。「今日は、ここにいる」
Mさんが見ると、何もない。「何がいるの?」と聞くと、娘は「茶色のワンちゃん」と答えた。
「夫に動画を撮ってもらいました。娘が指している場所、何も映っていません。娘は『いるよ』と言い続けていました」
保育園の連絡帳で、保育士に相談
Mさんは、連絡帳で保育園の担任に相談した。担任からの返事は、こうだった。
「○○ちゃんは、お友達の××ちゃんが飼っている柴犬の話を、よくしてくれます。○○ちゃんは××ちゃんのお家に何度か遊びに行っていて、犬がとても気に入ったみたいです」
××ちゃんとは、保育園で同じクラスのお友達。Mさんも、お互いの家を行き来する間柄だった。
××ちゃん家の犬、確かに柴犬
Mさんが、夫と一緒に、××ちゃんのお家の柴犬を改めて確認した。茶色、メス、5歳。娘が絵で描いている柴犬の見た目と、ほぼ完全に一致していた。
「謎は半分解けました。娘が好きで好きで、頭の中にずっと住み着いている犬。それを家族の絵に描き続けていた」
ただ、『リビングにいる』の意味は分からない
ただ、Mさんが解決できなかったのは、娘が時々『今、リビングにいる』と言う、その瞬間の意味。
「××ちゃん家の柴犬は、××ちゃん家にしかいない。お友達の家から連れてきているわけじゃない」
「娘の頭の中では、好きな犬がいつでも家にいる、ということなのかもしれません。それで納得することにしました」
最近、絵に変化
最近、娘の絵に少し変化が出てきた。家族3人と柴犬の絵は変わらないが、柴犬の隣に、もう1匹、小さな動物が増えるようになった。
「黒い、小さい子犬。××ちゃんに聞いたら、最近、新しく子犬を飼い始めた、と。○○もそれを知って、絵に追加したみたいです」
Mさんは、娘の想像力と現実の連動が綺麗に取れていることに、少し安心したと話した。