分譲マンションの隣の部屋、入居者が3回入れ替わっても同じ姓の話
Hさん(仮名・29歳男性・会社員)から届いた話。3年前に購入した都内分譲マンションで、隣の部屋の入居者が3回入れ替わっているのに、表札の姓が一度も変わらない経緯。
管理人としては、分譲マンションでこの種の話は管理規約上の整合性の問題でもあるので、心霊系というよりは『仕組みの違和感』として記録する形が合っていると判断した。
入居から1人目
Hさんが分譲マンションを購入したのは3年前。築15年・10階建ての中規模マンション、Hさんの部屋は5階の角部屋から2つ目。隣の部屋(角部屋ではない方)の表札には、入居初日から「○○」(仮にA姓とする)と書かれていた。
1人目の隣人は、30代後半の男性1人住まい。エレベーターや共用部で何度か顔を合わせた。挨拶程度の関係で、姓を確認したことはなかった。1年半ほど住んで、引っ越していった。引っ越し当日、Hさんは挨拶を受けた。男性は「お世話になりました」と言って、引っ越し業者と一緒に去った。
2人目に入れ替わった
2人目の隣人は、引っ越しの翌週に入居してきた。40代女性と小学生の男の子の母子。挨拶のために手土産を持って来てくれた。
表札を見ると、「○○」のまま変わっていなかった。Hさんは少し違和感を持ったが、女性の姓を聞くようなことはしなかった。前住人と同じ姓の家族が偶然入ったのかもしれない、と思った。
2人目の家族は、半年で引っ越していった。表札はそのまま。
3人目
3人目は、そのさらに3ヶ月後に入った。今度は60代の夫婦。挨拶は無かった。
表札はやはり「○○」のままだった。Hさんは、ここで初めて違和感を意識的に整理した。3年で3組、入れ替わっているのに、表札の姓が一度も変わっていない。
共用部でその夫婦と会った時、エレベーターの中で「失礼ですが、お名前は○○さんですか?」と聞いてみた。夫の方が「いえ、違いますが」と答えた。妻の方は何も言わなかった。
Hさんは、それ以上踏み込めなかった。
管理会社に問い合わせた
管理会社に電話して、「隣の部屋の表札と契約者の姓が違うようですが、どういう仕組みですか?」と聞いた。
管理会社からの回答は「契約者の姓は秘匿事項のため、お答えできません。表札の運用は各居住者の判断です」というだけだった。表札は管理組合が貼っているのか、入居者が貼っているのかも、教えてもらえなかった。
マンションの他の階の住人にも、共用部で会った時にそれとなく聞いてみた。「うちの隣も、入れ替わってるけど表札は同じだよ」と答えた住人が、別の階に1人いた。1階差で同じ縦の並びの部屋だったらしい。
引っ越しの検討
Hさんは、現在3人目の隣人と並んで暮らしている。生活音や挨拶の頻度に問題は無い。トラブルもない。ただ、表札と入居者の姓が一致しない、という事実だけが残っている。
分譲で買った物件なので、引っ越すとなると売却手続きが必要になる。Hさんは「あと半年様子を見て、4人目に入れ替わる時にもう一度判断する」と話していた。